六ヶ所の環境科学技術研究所にいってきました

 本日、青森県上北郡六ヶ所村にある(財)環境科学技術研究所を尋ねてきました。ここは福島原発の関係で注目されている研究所ですね。用事をすませててから施設内の見学をさせてもらいました。環境での放射性物質の動態を計測する様々な機器(大学では考えられないくらいの高価な機器がそろっていました)や施設をみて歩きました。

 特に印象に残ったのが、やませ*1を再現したり、雨(酸性雨も)や雪を降らすこともできる全天候型実験施設と閉鎖型生態系実験施設(CEEF)でした。この施設は外部から隔離された状態で人が暮らすことができるように、食用の植物の栽培や家畜の飼育施設、人や動物の排泄物の処理施設、植物残渣の処理施設が完備されています。実際に2名の研究者がCHEFFの中で二週間ほど暮らしたとのことでした。CEEFに附属した施設の中で興味深かったのが巨大な物質循環処理施設でした。




 この施設では物理化学的方法により、排泄物を肥料化したり、エチレンやメタンなどの有害ガスを処理したりしています。自然界であれば全て微生物が行うことも、微生物の力を借りずに行おうとすれば、僅か2名の人間が暮らすだけでこれほど巨大で複雑な施設が必要になることにまず驚かされ、それから微生物の力を再認識しました。

 研究所に行く途中に六ヶ所原燃PRセンターに寄ってきたのですが、平日のこともあり閑散としてました。PRセンターも節電してましたね。

 因みに、六ヶ所村にはスワニーなる大きくて立派な文化交流プラザがありましたが、色々と興味深い施設でした。

 六ヶ所村は、日本のエネルギー政策の要となる原子燃料サイクル事業や、クリーンエネルギーである風力発電施設の立地を始め、今後は、放射線関連研究施設の誘致を積極的に行うなど、エネルギーの村として「国際科学技術都市」を目指したまちづくりを進めております。

 この文化交流プラザ「スワニー」は、新たな流入人口や外国からの技術者来訪に伴う国際交流的な機能、原子燃料サイクル施設や関連研究施設の立地に係り必要不可欠である国際会議場としての機能、地域住民の文化活動、文化交流、人材育成の機能を持ち、21世紀における六ヶ所村の文化育成の中核施設となる理念のもと、整備され運営されています。*2