十三湖でのサンプル採集

平成23年8月29日(月)30日(火)




 青森県北西部にある十三湖の底質サンプルの採集に行ってきました。十三湖一級河川である岩木川河口に位置し、日本海の海水淡水の影響を受ける、ヤマトシジミで有名な汽水湖で、湖底を埋め尽くさんばかりにヤマトシジミがいます。
 サンプルは5地点から採集するのですが、今回は中島、鳥谷での採集でした。地点にもよりますが、弘前から2時間程かかるので移動だけでも大変です。また、他の研究室の人と共同でサンプリングをしているため、底質の採集の他、刺し網を仕掛けたりシジミの採集もします。




■底質の採集

まず、筒を湖に突き刺します。


そして上からゴム栓をし、抜き取り、下にもゴム栓をさして完了です。



1地点から5サンプル採集し、その場でサンプル処理をします。
まず、下のゴム栓を取り、棒にさします。


そしてサイフォンの原理を利用し、湖水を捨てます。





棒で底質を押し出し、表層1cmを取ります。ここの力加減が結構難しく、抜けにくくて力を入れすぎると底質が飛んでいってしまったり、攪拌が起きてしまったりするため、慎重に抜き取りをします。






サンプルは、シジミ等の大きな不純物をその場でヘラで除き、ジップロックに入れて氷冷します。









 採集したサンプルは、これからDNA抽出をし、微生物分析を行います。昨年との違いを見るのが楽しみです。