白神山地高倉森での自然観察

6月1日に白神山地高倉森にて下見を兼ねた調査と自然観察を行いました。
写真はコブヤハズカミキリ【Mesechthistatus binodosus binodosus】(羽が退化して飛べない珍しいカミキリムシです)

また、おそらくアカケダニ【Trombidium holosericeum】であろう赤いダニも見つけました。
(小さくてよく動き回るためうまく写真に収められませんでした)


見つけた菌類は、左からオオチリメンタケTrametes gibbosa】(緑色の部分は藻類が生息しているそうです)、ヒラタケ【Pleurotus ostreatus】、コガネカレバタケ【Collybia subsulphurea】(大きな菌輪を形成していました)、ニガクリタケ【Hypholoma fasciculare】(猛毒)

中でも特に変わっていたのが、コチラ。

キノコの傘の上に同じ種類のキノコが生えていました。(種不明)


他にも見つけた主な植物は、左からミヤマカタバミOxalis griffithii】、ユキザサ【Smilacina japonica】、タムシバMagnolia salicifolia】(左手前の葉は笹の葉です)、キクザキイチリンソウ(キクザキイチゲとも)【Anemone pseudoaltaica】(白花)、キクザキイチリンソウ(紫花)


また、推定樹齢400年のマザーツリーにも対面してきました。
白神山地には巨木がたくさんありますが、この中でもマザーツリーは一際大きな存在感を放っていました。
幹のところに立っている院生の人との比較からも、この木が如何に大きいかが分かります。

一般にブナの寿命は200〜250年とも言われるそうですが(北限のブナほど寿命は短くなるそうです)、このマザーツリーはいまだに青々とした葉を茂らせていました。