Brevibacterium属細菌の新種

放線菌という微生物をご存知でしょうか? 細菌なのにカビのように菌糸を伸ばし、外生胞子を形成することで知られています。Streptomyces griseus抗生物質ストレプトマイシン」を生産する放線菌として有名ですね。Brevibacterium細菌は土壌、海水、塗料など様々な場所に生息する 放線菌の仲間ですが、放線菌であるにも関わらず普通の細菌と同様に単細胞形態で増殖します。これは進化の過程で糸状形態をとる能力を失ったのであろうと考えられています。私達の研究室では鶏糞含む土壌改良材から耐塩性でかつ耐冷性の新規なBrevibacterium属細菌株を分離しました。このBrevibacteriumを土壌改良材を製造した養鶏会社がある蓬田村に因みBrevibacterium yomogidenseと名付け、 International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiologyに投稿したところ、このほど受理されました。以下のリンクから要旨だけは読めます。

[http://ijs.sgmjournals.org/content/early/2012/04/16/ijs.0.039008-0.full.pdf?ijkey=Ny4l2s3G6jxpXuu&keytype=finite:title=Brevibacterium yomogidensesp. nov. isolated from a soil conditioner made from poultry manure]